木曜日と金曜日は福島県大熊町商工会へ。福島県商工会連合会の中小企業基盤整備機構オーダーメイド研修でした。
この大熊町は東日本大震災で住民の大半が避難した場所。福島第一原発が町の東側にあります。今は広大な中間貯蔵施設が設置されています。
除染も進み放射線量も減少しているようですが、またまだ帰還困難地域で高いところもあるようです。
2022年に一部帰還困難地域が解除されてた13年後の今は、人口がまだ700人。(かつて1万人いた人口のまだ10%にも達していない状況)。帰還しない住民も多いそうです。
地元大熊町の商工会長のお話しを30分お聞かせいただき、当時から今までの復興への取り組みと思い、そしてご苦労を聞いて背筋がピンとしました。
街の中は新商工会館のある大野駅付近と、町役場のある大河原地区は、飲食店やコンビニが整備されていました。その中に宿泊施設のほっと大熊に宿泊しました。清潔でとてもよいところでした。
大熊の町の中は、まだ立ち入りできない道路も多く、駅近辺では大規模な施設を作ってる様子で、建設事業者が多く、ダンプカーやなぜか誰ものってない観光バスがじゃんじゃんと商工開館前を走ってました。
背丈の高い雑草地や側道が多く、主人のいない住居や店舗なども基礎だけ残ってる家も多いなかで、車があり庭が整備されている住居を時折見かけて希望を感じました。
町全体がここから復興するだという強い意志を見せており、建物なども一新されて新たな歴史がここから始まるのだと感じました。
ここを見れてよかった。かつて東日本大震災で入った私の生き方のスイッチをあらためて確認できました。
今回の研修は2日間で、内容びっちりのカリキュラム。
まずは、大熊にこて意識が高まったところでリスク対策の再確認。脆弱性listを参考に、商工会職員としてと事業者に対して普段と緊急時に何ができるかを考えていただきました。
その後は、広域指導員の皆様向けに事業再構築視点(事業再構築補助金ではなく)で、戦略の基本から小売飲食事業者への事例やワークを入れての内容でした。
最近どこに言っても受講者が身を乗り出して聞くのがAIです。今回もAIをどう経営支援に活かすか、依存しすぎず、どういうシチュエーションで、AIへの問いかけ内容の工夫の仕方、イラストなどの生成などについてもふれて、ワークの中でもAIを実際に使用していただきました。
また、表現力に長けた職員さんも多く福島県のハートフルな職員さんの特色が出てた楽しく実践的なロープレもできました。
駅近くにはコンビニもなく、スーパーもまだない状態。ホテルの朝食もお昼ごはんも地元業者さんのお弁当。懇親会も宿泊場所でささやかに(長時間でしたが。。。)行われる研修。懇親会のオードブルもお弁当業者さんの料理でした。美味しかった。
福島県の皆様、熱いですね。使命感を持っている。そして人間味がある。
ここ1ヶ月で3回くらいあってる方や、5年以上ぶりに久しぶりにお会いした方、前月の仙台校、先週の東京校でお会いした方、もちろんはじめてお会いした方など多くの人と交流ができました。今後の皆様の支援のお役に少しでもたてると嬉しいです。
ありがとうございました。